君と、僕の恋


( 片想い3年 1/3 )



ため息、ため息。

貴志は何にもわかってない。


「ばか。」小さく言うと「ばかはおまえだ」って言われた。


私は、少し、泣いてたのかも。



「なんなの、柚香」


貴志の優しい手がムカつく。

こういうときだけ――‥さ。
私に優しくって。
温かい手で私の涙を拭ってくれて。
優しく頭を撫でてくれて。


「僕が泣かせたか?」

「…そんなとこ」

「まじか」


ぺしぺしと私の頭を叩きながら、貴志は私の隣に座る。
そこが当たり前の位置のように。


「さっきの撤回。柚香は普通」

「……あーそ、」


ばか、とか別に気にしてないのに。
むしろ私が謝らなきゃいけないのに。


そんなことも気にせずに、貴志は私の肩に腕を回し、覗き込むように私を見る。

ひひっと、いつも通り笑う。


「あ、もしかして恋か?」


ぴく、と反応してしまった。

ばか、こんなの肯定してるようなもんじゃん。慌てて首を振る。


「そんな乙女じゃないもん!」

「…柚香の身体は恋だって」

「違…っ」


う、と言う隙もなく、貴志の顔が近づいて「誰?」って訊く。


――貴志だよ。


なんて言えるわけもなく、黙る。

貴志がずっと私を見てるから、顔を背けた。

そんなに見られたら、赤面しちゃう。


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