君と、僕の恋


( シャイなラビット 1/3 )



コイビト同士は、

手に触れ合えば自然と目が合って、柔らかく微笑んで手を握ってくれる。

――これが普通と思ってた。
麻衣に会うまでは。



「あッ…ごめん」


俺から触れに行ったが、麻衣は当たってしまったと勘違いしたのか、手を引っ込めてしまう。

つり下がった眉。
少し朱らめた頬。
不安そうな瞳。


「麻衣、手繋ご」

「…無理」


うつむいて、つぶやいた。


――無理 って、そんな。
ちょっと、俺 悲しかったり。


「はぐれちゃうだろ」


そう言って麻衣の手を取ると、麻衣は仕方なく俺の手を握ってくれた。
顔を真っ赤にしながら。


「恥ずかしぃ…」

「じゃあ、隠しとく」


ポケットに、繋いだ手を突っ込むと「やっ」と小さく麻衣は叫ぶ。
麻衣が俺にぴったりと寄り添うような形になった。


「こっちのが恥ずかしい」

「知らね。麻衣が恥ずかしいって言ったからこうしたじゃん」

「……もういい」


少し膨れてた麻衣が可愛かった。
頭を撫でて「ごめんな」と謝ると、口元が柔らかく笑ってくれた。


「許す」

「ども。…な、どこ行く?」


麻衣は「んー」、と頬に指を当て、考え込む仕草。
首も傾げてたりして。

本気でどこに行くか考えてるのか?


「浮かばないなら、俺行きたいとこあんだけど。そこでいい?」

「いいよ、どこ行くの?」

「お楽しみ」


にっと笑って見せた。
麻衣の口元も微笑んでいた。


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