君と、僕の恋


( xx 1/1 )



「どう? 似合いますか?」


……すっげえ。
和服美人とやらだ。
めちゃくちゃ似合う。


「きれい」


素っ気なく、ぽつ、とつぶやいた。
これ以上見てたら、おかしくなりそうだったから、多恵から目を離す。


「晃太さん、もっとちゃんと見てください」


ぐぃ、と顔を多恵の方に向けられ、顔と顔がめちゃくちゃ近づく。
今まさに、キスでもするかのように。


「……多恵。着物、似合います」

「ありがとうございます」

「顔、離してくれないと、」


とくんとくんと、強く心臓が鳴る。
多恵に聞こえてるんじゃないのか。


「せっかくきれいに着た着物が、ぐちゃぐちゃになっちゃうよ?」

「あ…っ?!」


そっと、多恵を押し倒す。
多恵が髪を結ってなくて良かった。
艶やかな黒髪が、余計に多恵を色っぽく見せる。
乱れた多恵の髪を少し梳く。
さらりと、柔らかい髪。


「こ、晃太さん?」

「多恵の着物姿、そそられる」

「…ん」


力の入った唇に口づけをした。
かたかたと震える唇。
繋がった多恵の手に、力がこもる。


「多恵、ほかの奴に着物姿見せちゃだめだからね」

「…うん。晃太さんにしか、見せないもん」


ふふ、と上品に笑う。
着物を着ているから、余計に上品に見えるのかもしれない。


「とってもきれいだよ」


そう囁いてあげると、多恵は耳まで真っ赤にして、恥ずかしそうに顔を逸らした。

その真っ赤な耳に、もう一度優しい口づけをひとつ、落とした。



( chu chu )


xx
(080310)


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